BMSで初登場し、チュウニズムやArcaeaにも収録されている楽曲「DataErr0r」
グリッチ(故障や異常)がいたるところに登場するが、にもかかわらず美しくきれいな楽曲で、多くの人を魅了している。
この記事では、BMSイベント「BOFU2015」優勝曲のDataErr0rを紹介する。
DataErr0rとは
BMSイベント「BOFU2015」で初登場し、スコア部門で優勝した楽曲。
コンポーザーはLunatic Sounds氏。
曲名の「0」はアルファベット(オー)ではなく、数字(ゼロ)で表記されている。
なお、ArcaeaやCHUNITHMに収録されている音源は、収録にあたってLunatic Sounds氏が新たにリメイクしたものであり、BMSで公開されたものとは若干異なっている。
リメイク版はBMS版と比べ、ハッキリしたピアノの旋律が印象的になっている(後で紹介)
曲・BGAともに高クオリティ
最初に驚かされたのはそのBGA(Back Ground Animation)
まるで映像製作のプロが作ったのではないかと思うようなアニメーションは、他の作品と比較しても目を見張るクオリティとなっている。
また、タイトルが「DataErr0r」とあるように、曲とBGAのいたるところに登場するグリッチのエラー感が楽しい。
ただ、グリッチ感はそこまで強いわけではなく、ピアノやストリングスによる美しくきれいで幻想的な楽曲に仕上がっている。
なので、タイトルからエラー感の強い曲を期待していた人は、少し残念に感じるかもしれない。
それから、BMS版の楽曲は中盤~後半にかけて主旋律が弱く、全体的にぼんやりしてるなーという印象を受けた。
しかし、CHUNITHMやArcaeaに収録されているDataErr0rは、ピアノの旋律がはっきりしていてメロディが記憶に残りやすい楽曲に変化している。
人によって好みは分かれるだろうが、印象にも強く残りやすいリメイク版の楽曲が筆者は好きである。
組織票で1位になったという意見
DataErr0rが参加したBMSイベントでは、曲をプレイしたユーザーがその感想を投稿してスコアをつけることができる(インプレッション、略してインプレと呼ばれる)。
しかし、DataErr0rは他の作品と比べてあからさまにインプレの増加ペースがおかしく、またほとんど満点に近い高スコアだったことから組織票や不正が疑われていた。
そして実際に、同一人物が複数票投稿しているなどの不正が発覚し、運営が一部のインプレを削除、投稿規制を強化するなどの事態に発展した。
これらの不正は、不自然な英語で満点が送られたり、韓国語によるインプレが多かったことなどから、ほぼ韓国勢によるものであるとされた(LunaticSounds氏も韓国人)
はたして、韓国勢を日本の大会で優勝させたかったのか。
この年だけでなく、海外ユーザーの不正投票よって大会が荒らされるのは大きな問題となっている。
不審な伸びをした作品はDataErr0rだけであったが、作者のLunaticSounds氏は被害者側であろう。
DataErr0rは、楽曲もBGAも素晴らしく、何もしなくても優勝しておかしくないくらいの上位に食い込む作品ではあった。
不正が行われたせいで印象が悪くなってしまったが、何事もなければ普通に高評価で好印象だっただろうと思うと、少し残念である。
最後に
BMSイベントはすでに競技として成り立っていないという意見も多く、その順位にこだわりすぎるのはあまりよくないのだろう。
組織票うんぬんのエピソードを見聞きするとイメージが悪くなってしまうかもしれないが、DataErr0rは素晴らしい楽曲だと思う。
映像も曲もすごくきれいで、筆者がArcaeaで初めてプレイして聞いたときはすぐにお気に入り曲になった。
というわけで、いい曲は何もしなくても評価されるので、不正はやめてもらいたい。