「地力」とは何なのか・伸ばすにはどうしたらいいのか考えてみた

音ゲーをやっていると「地力が足りなくてクリアできない」「地力がつく曲を教えてください」という風に、地力という言葉をよく目にする。

個人的に感じていることは、この「地力」という言葉は音ゲー界において意味がはっきり定義されていない、ということである。

まず、地力の意味を調べてみると以下の通り。

じ りき ぢ- [0] 【地力】
その人が本来もっている実力。底力。 「 -を発揮する」 「 -のある男」
ち りょく [1] 【地力】
その土地の農作物を育てる力。土地の生産力。 「 -を保つ」 「 -増進」 「 -逓減(ていげん)」

三省堂 大辞林 第三版

音ゲー界では、おそらく最初の意味の「その人が本来持っている実力。底力。」という意味で使われているはずだ。

しかしそれでも、音ゲーにおける地力とはいったい何なのかをはっきりと答えられる人は少ないのではないだろうか。

実際わたしも、よくわかっていなかったりするので今回考えてみた。

目次

地力とは譜面に依らない実力のこと

まず初めにプロのスポーツ選手を考えてみる。

プロの野球選手は野球に関してはめちゃくちゃ上手いが、サッカーをやらせたらとてもプロとは呼べないだろう。

しかしそれでも、一般人に比べたら圧倒的に動けるはずである。

野球をして培った筋力や動体視力、仲間とのコミュニケーションの取り方などは、サッカーをプレイする際にも確実に生かされるはずだ。

また、ルールや自分の役割を理解したりするような頭を使う部分でも、長年野球をプレイしていた経験があるため適応力は高いと思われる。

スポーツのジャンルに依らずに実力を発揮できる部分、これこそ「その人が本来持っている実力」つまり「地力」と呼ぶべき要素ではなかろうか。

つまり音ゲーでいうならば、譜面に依らず実力を発揮できる能力ということになる。

地力はゲームが変わっても発揮される


ArcaeaとDyanmixという2つの音ゲーを例にだして話を進めようと思う。

この2種のゲームの特徴を簡単に説明すると、Arcaeaには上下左右・自由奔放に動き回るアークノートと呼ばれるレーザーがあり、タップではなくスライドのように指でなぞるって取るシステムだ。

いままで2Dだった音ゲーもアークノートの登場で3Dとなり、プレイヤーに新鮮さを与えている。

Dynamixは上下だけでなく左右にも、合わせて3方向にノーツが降ってくるゲームであり非常に難易度が高い。

この2種のゲームは同じ音ゲーといえども、まったく別物のようなゲームである。

両タイトルについてもっと詳しく知りたい人は、筆者が実況プレイしている動画があるので、拙作ですが興味があればぜひ。

Arcaeaをプレイしている人がDynamixをプレイし始めるのは、野球選手がサッカーをやり始めるのと似ている。

Arcaea特有のアークノートは完璧に取れても、おそらくDynamixの3方向に飛んでくるノーツには、最初は手も足もでないだろう。

しかし、16分・32分のリズムやノーツの配置を判断する力、指の筋力や使い方などはDynamixをプレイする際にも生かされるはずだ。

たとえゲームが変わったとしても、そしてどんな譜面であっても発揮されるこの能力こそ、音ゲーにおける「地力」であると考える。

地力の具体的な要素

地力のすべての要素を羅列することはおそらくできないであろうが、ざっと思いついたものをあげてみる。

  • 譜面の認識力
  • リズム感
  • 指や腕を自在に動かせる力
  • 音をとらえる力

【譜面の認識力】はそのまんまで、「これは5・5・3のトリルだな」という風に、ノーツの位置や配置を瞬時に判断する能力。

【リズム感】は、8分・16分・24分といった基本的なリズムを体が覚えているかどうか、曲のリズムの周期性を感じることができるかどうか、といった力になるだろう。

【指や腕を自在に動かせる力】もそのまんまで、意図したとおりに体を動かすことができる能力。

例えば、腕を真横に広げるという動きをしても、腕が真っすぐ一直線にならない人は多い。

多くの人は、腕が斜め下に向いたり上げすぎたりする。

頭では真っすぐだと思っていても実際には再現できていなく、意図したとおりに体を動かせていないのだ。

これは厄介で、「自分は自分自身の体をしっかりコントロールできていない」という自覚を持てない限り、この状況を抜け出すことはできない。

音ゲーも一緒で、「叩いてるはずなのにMissをする」と感じていても実際には「叩けていない」場合があったりする。

プレイの様子を動画で撮影したりしないと気付きにくく、無反応ということでかたずけてしまう人も多いと思う。まぁ実際に無反応の症状が発生している場合もあるが。

叩きたい場所・ボタンをしっかり叩くには、自分の体をしっかりコントロールする能力が必要。

【音をとらえる力】は、曲を聴いてどのノートがどの音に対応しているのか、曲と譜面を結びつける力。

他にもあるかもしれないが、これらの能力はどの音ゲーでも、どんな譜面においても確実に発揮される能力「地力」に含めていいと思う。

地力を伸ばすには弱点を知れ

地力とは「譜面に依らない実力・どんな譜面でも対応できる能力」であると説明してきた。

人によって賛否はあるだろうが、「地力を伸ばす=弱点を減らす」だとわたしは考えている。

弱点・苦手な箇所や配置を取れるようになれば、似たような配置の降ってくる曲も対応できるようになる。

つまり、どんな譜面にも対応できる能力が培われていくのだ。

というわけで、地力を伸ばしたいという人は自分の弱点・苦手なものが何なのか考えてみよう。

なぜ弱点なのかも考える

見逃しがちであるが、「なぜ弱点・苦手なのか考える」というプロセスはめちゃくちゃ重要である。

例えばトリルが苦手だとする。

そしたら何でトリルが苦手なのか考えよう。

  • 早すぎて指が追い付かない
  • 途中で同時押しになっちゃう
  • 正しいリズムが捉えられない

ぱっと3つ思いついたが、それぞれ対処法は異なってくる。

指が追い付かないなら早く叩けるようになるための練習をすればいいし、途中で同時押しになってしまうのであれば左右交互にリズムよく叩くことに慣れる必要がある。

正しいリズムがわからない場合は、8分・16分・24分など基本的なリズムを体に覚えさせたり、曲を何度も聞いてみたりするのが効果的になってくるだろう。

原因がわからないと正しい対処・練習もできなくなってしまうので、「なぜ弱点・苦手なのか考える」この作業は重要だ。

そのあとは、目的の練習になるような曲を探してプレイすればOK。

その曲こそが、あなたにとっての「地力を上げるのにおすすめな曲」となるはずだ。

これを繰り返し、弱点・苦手を減らしていくことができれば、地力は自然と伸びていく。

最後に

「音ゲーの地力」と言った場合には上記で説明してきたような意味合いとなるが、例えば「Arcaeaの地力」と表現した場合には、アークノートを処理する能力なんかも含まれてくるだろう。

やはり、意味が捉えにくいワードだなぁと改めて思う。

というか、こんな難しく考えずに「実力」と言い換えたほうがわかりやすいんじゃないかとさえ思う。

地力という言葉を最初に使い始めたのは誰だ!!

なんでこんなわかりにくい言葉をチョイスしたのか、小一時間問いただしたい。

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