「リート表記」をご存知だろうか。
リート表記を知らなくても「ギャル文字」を聞いたことはあるだろう。
- こんにちは→⊇ωレニちレよ
- 寝たい→寝ナニレヽ
また、「クサチュー語」というものもある。
クサチュー語という名称は知らなくても、↓のような表現を見たことがある人は多いと思う。
- 神→ネ申
- 爆死、超絶核爆→火暴歹ヒ、走召糸色木亥火暴
このギャル文字やクサチュー語は日本語をいじったものであるが、アルファベットをいじるのがリート表記だと考えていただくとわかりやすい。
リート表記は、ギャル文字やクサチュー語と比べても遥かに解読が困難なものになっている。
また、お察しの通りリート表記は日本ではあまり認知されていないので、知っていたら人に自慢できるかもしれない。
では早速、リート表記を見ていこう。
リート(Leet)表記とは

主に英語圏のインターネット上で使用されているアルファベットの表記法。
別名「1337」「Leet speak」とも呼ばれ、日本では「ハッカー語」とも呼ばれたりする。
正直、「別名多すぎだろ」と思ってしまう。
また、リート表記の「Leet」とは、英語の elite (エリート)が eleet に変化し、さらに語頭の e がとれてできた俗語である。
リート表記を用いると、一部のアルファベット文字を、音や形状が似た別の文字に置き換えることになる。
たとえば、Hello をリートで表記すると #3||Ø
いやね、わたしも意味がわからないですよ。
H→#, E→3, L→|, O→Ø というふうに置き換えているんだろうけど、ぱっと見での解読は困難。
慣れていないせいかもしれないが。
当然ながら、相手に内容をしっかり伝えたい場合にリート表記を使ってしまうのは、寝たいのにカフェインを摂取してしまうのと同じくらい愚かである。
使い時には気をつけて、遊び心を持って使用しよう。
リートによる表現の例
1つの文字に対してでも、様々な表現があることがわかる。
文字 | leet 表現 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | 4 | / | @ | /- | ^ | ||||
(L | Д | aye | |||||||
B | I3 | 8 | 13 | |3ß | ß | ||||
(3 | /3 | )3 | |-] | j3 | |||||
!3 | P> | |: | |||||||
C | [ | ¢ | < | ( | © | ||||
D | ) | |) | (| | |o | [) | ||||
I7 | cl | |} | |] | |> | |||||
I> | T) | ||||||||
E | 3 | & | £ | € | ë | ||||
|=- | [- | ||||||||
F | |= | ƒ | |# | ph | /= | ||||
v | |||||||||
G | 6 | & | (_+ | 9 | C- | ||||
gee | <- | (. | ₲ | (?, | |||||
{, | [, | ||||||||
H | # | /-/ | [-] | ]-[ | )-( | ||||
|-| | ]~[ | }{ | !-! | 1-1 | |||||
|~| | |~| | I+I | }-{ | (-) | |||||
-/ | |||||||||
I | 1 | ! | ¡ | | | eye | ||||
/me | ][ | 3y3 | ] | ||||||
J | _| | _/ | ¿ | _] | |||||
(/ | |||||||||
K | X | |< | |{ | ]{ | |X | ||||
L | 1 | £ | 7 | 1_ | | | ||||
[_ | el | []_ | |_ | ||||||
M | |v| | [V] | {V} | /V | em | ||||
(u) | (V) | (/) | /| | ^^ | |||||
]/[ | |/| | // | // | || | |||||
AA | /|/| | ||||||||
N | ^/ | || | // | [] | <> | ||||
[] | /V | 1V | И | ^ | |||||
[] | // | ท | |||||||
O | 0 | () | oh | [] | p | ||||
Ø | <> | ||||||||
P | |* | |o | |º | |^(o) | |> | ||||
|° | |7 | 9 | []D | |" | |||||
Q | (_,) | ()_ | 0_ | <| | & | ||||
R | I2 | |` | |~ | |? | /2 | ||||
2 | 12 | ® | [z | Я | |||||
lz | |9 | |2 | |- | |^ | |||||
S | 5 | $ | z | § | ehs | ||||
2 | es | ||||||||
T | 7 | + | -|- | '][' | † | ||||
"|" | |||||||||
U | (_) | |_| | v | L| | µ | ||||
V | / | |/ | | | บ | |||||
W | // | vv | N | '// | \' | ||||
V/ | X/ | |/ | _|_/ | _:_/ | |||||
\//\// | พ | ω | uu | 2u | |||||
dubya | ^/ | Ш | (n) | ||||||
X | >< | Ж | }{ | ecks | × | ||||
}{ | )( | ][ | ? | ||||||
Y | j | `/ | Ч | 7 | |/ | ||||
Z | 2 | 7_ | -/_ | % | >_ | ||||
-|_ | ~/_ | -_ | s |
また、上記の他にも、you → u だとか for や to を 4 や 2 で代用したりすることもある。
リート表記の使い所
- IDやパスワード、メールアドレスやキャラクター名に使う
- 中身を類推されないために使う
- ネット初心者を近寄らせないために使う
- 曲のタイトルや歌詞でよく見る表現・表記
- とりあえずかっこよくしたいときに使う
IDやパスワード、メルアドやキャラ名に使う
自分が使いたいと思っていた単語が、すでに他人に使われちゃってて使えない。
そんな経験は誰もがあるだろう。
そんなときはリート表記を使用することで、IDやキャラ名被りの可能性を減らせる。
パスワードも、覚えやすいものにしようとするのは危険かなぁとも思ってしまう。
でもリート表記を使えば、数字・アルファベット・記号を含んだ文字列を簡単に作れる。
中身を類推されないために使う
何かしらのファイルをアップロードするときなど、「Oppai.mp4」なんてファイルをアップしたら、「あ、あいつおっぱいの動画をUPしやがった」などと、周りの人やそのサイトの管理人から思われてしまう。
しかしリート表記を用いて、「oh99ayei.mp4」とすれば誰が見たって何のファイルなのか検討もつかない。
リート表記だと言うことがわかっていれば、何のファイルなのかは自分は判別可能。
素晴らしい。
ネット初心者を近寄らせないために使う
X/£1_<()|v|ë という名前のタイトルのサイトがあったとしたら、ネット初心者の人だと絶対にビビる。
「なんかヤバそ、近づかんとこ」となる。
という感じに、ネット初心者避けとして利用することもできる。
ちなみに X/£1_<()|v|ë は Welcome
曲のタイトルや歌詞でよく見る表現・表記
英語圏のPopsやHipHopの楽曲にもよく使用されるらしいが、日本の楽曲でも時々見かける。
下記は、ほんの一例。
曲名 | 解読 |
---|---|
^/7(L|?[_(L+#< >+&|^(o) | ニャルラトテップ(Nyarlathotep) |
3y3s | アイズ(eyes) |
Hello 31337 | エリート(Hello Eleet) |
Miracle 5ympho X | シンフォ(Miracle Sympho X) |
とりあえずかっこよくしたいときに使う
「俺はさ…お前らとは違うのさ… 」的な優越感に浸りたい人はリート表記を使おう。
リート表記は、なんかかっこよくて、なんかおしゃれである。
ユニーク性や個性は抜群だ。