いままでアーケードでしかプレイできなかったコナミの音ゲー「ノスタルジア」が、PCで遊べる様になるという。
プレイには「キーボード」か「MIDIキーボード」が必要で、MIDIキーボードがあればよりアーケードに近い感覚でプレイすることが可能に。
今回は、ノスタルジアに最適なMIDIキーボードを選んでみた。
ノスタルジアとは
―― 触れた旋律が 時を紡ぎ出す ――
2017年3月1日に稼働を開始した、コナミによるピアノをモチーフに曲を奏でる楽しさと演奏感を追求したアーケード音楽ゲーム。
プレーヤーの演奏に合わせたキー音や、実際の音階に沿ったノート配置などによる高い演奏感が特徴。
ノスタルジアがPCに対応

いままでは筐体が置かれている店舗に足を運ばないと遊ぶことができなかったノスタルジアが、なんと家のPCで遊べる様に!
使用するPCが動作環境を満たしている場合、「キーボード」もしくは「MIDIキーボード」があるだけでプレイが可能。
MIDIキーボードがあれば、まるでアーケードと同じような感覚でプレイできるようになるため、ノスタルジアをPCでプレイするのであれば是非MIDIキーボードを手に入れたい。
MIDIキーボードの選び方
ノスタルジアをプレイするためのMIDIキーボードを購入する際に、絶対に押さえておきたいポイントは以下の4つ。
鍵盤の数

ノスタルジアの筐体の白鍵の数は28なので、それに近い数の白鍵を持つMIDIキーボードを用意するとアーケードにより近い感覚でプレイができる。
28以上の白鍵を持つMIDIキーボードを探す場合、「49鍵」以上の鍵盤数のものを選べばよい。
49鍵だと白鍵は29個あり筐体とほぼ同じ数なので、筐体とほぼ同じ感覚でプレイできる。
よって、ノスタルジアをプレイするだけであれば、「49鍵」のMIDIキーボードを選ぶのがベストである。
鍵盤の幅(大きさ)

MIDIキーボードには、実際のピアノと同じ幅(大きさ)の鍵盤が使用されている「フルキー」と呼ばれるものと、実際のピアノより少し小さいサイズの鍵盤が使用されている「ミニキー」の2種類がある。
「自宅でも、できるだけアーケードと同じ環境でプレイしたい」、「リサイタルモードもプレイする」というプレイヤーさんなら断然「フルキー」がおすすめ。
リサイタルモードでは、よりピアノ演奏に近いプレイングが求められるため、実際のピアノの鍵盤の大きさを再現している「フルキー」のほうが適している。
一方、「ミニキー」は鍵盤が小さくなっている分、コンパクトなサイズになるものが多い。
また、鍵盤を押さえやすく演奏しやすいように白鍵と黒鍵の比率を調整したりして、タッチや弾き心地にこだわった商品もある。
フルキー
〇アーケードに近い環境が作れる
〇リサイタルモードに適している
△本体サイズが大きくなる
ミニキー
〇本体サイズがコンパクトになる
△アーケードとは感覚が異なってしまう
鍵盤の重さ

鍵盤を押した時の重さ(ウェイト)も重要で、「ライトウェイト」「セミウェイト」「ピアノタッチ」の3つに分けられることが多い。
「ライトウェイト」は鍵盤が軽く、「ピアノタッチ」に行くほど重くなり、実際のピアノに近い感触が得られる。
ピアノ演奏に慣れている人ほど「セミウェイト」「ピアノタッチ」のほうが扱いやすく感じるだろう。
ノスタルジアプレイでのおすすめは「ライトウェイト」
鍵盤が軽いほうが押しやすく疲れにくいため、長時間のゲームプレイに適している。
そもそもMIDIキーボード自体、入力を行うためのデバイスであって演奏をすることを目的としていないため、ライトウェイトな商品が多い。
ノスタルジアの筐体も軽めの鍵盤になっているため、アーケードに近い感覚を求めているプレイヤーさんにも鍵盤の軽いものをおすすめする。
ただ、鍵盤の重さは商品情報に掲載されておらず、どの程度の重さなのかは実物を触ってみたり、口コミに頼らないとわからないのが難点。
ベロシティー対応

「ベロシティー (Velocity)」とは、「速度」という意味であるが、MIDI用語としては「鍵盤をたたく速さ」を意味する。
ベロシティーに対応したMIDIキーボードでは、鍵盤の下がる速度をセンサーで計測し、強く叩いたか弱く叩いたかを判定することができる。
ノスタルジアのリサイタルモードでは鍵盤を押した強弱を判定するため、リサイタルモードをプレイするにはベロシティーに対応したMIDIキーボードが必要。
機能の豊富さ

MIDIキーボードには鍵盤だけでなく、フェーダーやツマミ、パッドやボタンなど、様々なコントローラー機能を備えたものがある。
これらはDTMなどで曲作りをする際には非常に便利なものだが、機能が豊富なほど価格も上昇していく。
そして、コントローラーがないほうが価格が安く、本体サイズが小さくなり省スペース。
ノスタルジアをプレイするだけであれば、このようなコントローラー機能は一切不要になるので切り捨ててよいだろう。
おすすめMIDIキーボード

では、ノスタルジアをプレイするためのおすすめMIDIキーボードを3つピックアップ!
- M-Audio Keystaion49 lll
- Alesis Q49
- KORG microKEY2-49
M-Audio Keystaion49 lll
1万円以下で買えるおすすめMIDIキーボード。
49鍵となると1万円以下の商品はほぼなく、安いのがいいのであればこのあたりの価格帯になる。
Keystation49は、ドライバ等のインストールが不要かつ電源不要(USBバスパワー)なので、USBでPCに接続するだけですぐ使えるようになる手軽さが魅力。
フルキーの49鍵なのでノスタルジアをプレイするには最適なサイズだろう。
鍵盤の数 | 49 |
鍵盤の大きさ | フルキー |
本体サイズ | 822 x 189 x 68mm |
本体重量 | 2.2kg |
ベロシティー | 〇 |
実際に購入しました
Keystationシリーズ?は現在PC版ノスタルジアに対応していないみたいで、オープンアルファテスト版では反応しませんでした。
オープンアルファテスト版ではアンケートが行われており、そこで反応しないMIDIキーボードがある点は報告しました(たぶん他の人もしてる)ので、正式リリース時には使用できるようになっているかもしれません。
以下で紹介している「Q49」に関しては不明ですが、その下の「KORG」シリーズでは遊べたという意見があったので、オープンアルファをプレイしたい人はそちらを選ぶとよいかと思います。
Alesis Q49

同じく1万円以下で購入できるMIDIキーボード2つ目。
この商品もUSBバスパワー方式で電源が不要だったりと、先ほど紹介したKeystation49とほぼ同じようなスペックだが、こちらのほうが1kgほど重い。
Keystation49と比較したときのQ49のメリットは、MIDI端子を装備しているためMIDIハードウェアと接続できる点。
ノスタルジアをプレイするだけなら、まったく必要ない機能ではある。
鍵盤の数 | 49 |
鍵盤の大きさ | フルキー |
本体サイズ | 815 x 187 x 60mm |
本体重量 | 3.3kg |
ベロシティー | 〇 |
KORG microKEY2-49

日本で初めてシンセサイザーを開発し、今でも多くのミュージシャンに愛されているメーカーKORGのMIDIキーボード。
KORGは、2018年の累計販売数量1位を表彰する「BCN AWARD 2019」のDTM関連機器部門において、年間販売シェアトップを達成し、8年連続で最優秀賞を受賞したりと、超有名ブランドである。
こちらのMIDIキーボードも、USBバスパワー方式で電源不要、ドライバーのインストールが不要。
あと重量が1.4㎏と軽い。
先に紹介した2商品よりも少し価格が高くなるが、有名ブランドなのは魅力。
「ミニキー」を採用しているが、上記2商品と比べサイズに差はほとんどない。
鍵盤の数 | 49 |
鍵盤の大きさ | ミニキー |
本体サイズ | 800 x 186 x 80mm |
本体重量 | 1.4kg |
ベロシティー | 〇 |
最後に
ノスタルジアをプレイするだけであれば、高価なものを選ぶ必要は無く、1万円程度のMIDIキーボードで十分。
アーケードゲームが家庭で、しかもアーケードにより近い環境でプレイできるようになるというのはワクワクする。
まだアルファテスト中でプレイできる楽曲は限られているが、PCでノスタルジアをプレイするのであれば、MIDIキーボードを用意して遊んでみよう!